個人専用装備

そのPCのために特別に作られた装備です。
懇意となった職人が作ってくれたり、名声にあやかりたい商人が名人に口を利いてくれたりといった形で、入手することになります。
個人をあらわす特別な紋章や装飾、あるいは、彩色などが施されます。
のみならず、入念な調整により、そのPCに扱いやすいものとして仕上げられます。
結果として、その装備を使用するにあたり、対応する能力値ひとつが+2(能力値ボーナスではなく、能力値そのものです。注意してください)されるか、それに準じる特殊な効果を得ます。
これらの特典は、その装備を使用するときに限り、意味を持ちます。
たとえば、個人専用楽器は、精神力に+2の効果を持っていますが、これが意味を持つのは、奏力に対してのみです。
個人専用楽器が、MPや精神抵抗力に影響を及ぼすことはありません。
また、これらは、個人専用であり、個人に合わせて調整してある
ため、他のPCが借りて使用しても、特典は得られません。
個人専用装備は、50～100名誉点で入手できます。
このとき、新規に製作してもらうこともできますし、すでに自分が持っているものに手を入れてもらい、専用装備にすることもできます。
新規製作の場合購入に必要な代金(ガメル)は、名誉点とは別に用意しなければなりません。
価格は市場取引価格と同額です。
魔法の武器なども、専用装備とすることが可能です。

※1：()に行為判定名がある場合、その行為判定にのみ影響します。魔力や奏力が指定されている場合には、それらに影響します。
※2：任意の装飾品から選べます。同じ効果は重複しません(例：専用装飾品を2つ装備して、HPやMPを+4することはできません。HP+2、MP+2にすることはできます)。

オーダーメイド武器

オーダーメイド武器は、武器リストに載っている武器の必要筋力を上げて威力を高くするか、必要筋力を下げて威力を低くするかのどちらかになります。
必要筋力を変えた値と同じだけ、威力の値も変わります。威力表を参照し、変わった威力を書き写
して使用してください。
オーダーメイド武器で変更できる必要筋力の値は、+3から-3までです。カテゴリ〈ガン〉の武器はオーダーメイドできません。また、必要筋力未満にはできません(最低1)。
費用は、以下の式で求められ、購入時に上乗せされます。あるいは、この金額を払って、すでに所有している武器を調整することが可能です。調整には1週間の時間が必要です。

オーダーメイド武器の名前は、GMやPCが自由につけることができます。
あるいは、名前の前や後ろに「カスタム」を付加してください(例:〈バスタードソード・カスタム〉)。

銀製武器

武器には銀製のものもあります。
銀製の武器は、一部の魔物が持つ「[常]通常武器無効」能力を無視してダメージを与えることができますし、銀製の武器が弱点となっている魔物も存在します。
銀製武器は、通常の武器に以下の金額を上乗せすることで購入できます。

銀製武器は、一般の武器に比べると、意匠を凝らしていたり、鞘などの装飾が美麗であったりという特長を持ちます。
すでに持っている武器を、銀製に鍛えなおしてもらうことはできません。また、すでに「銀製」の注釈が入っている武器は、最初から銀製であり、重ねて銀製とすることはできません。それらの銀製ではないものを求めることもできません。
銀製武器は、名前の頭に「銀の」あるいは「シルバー」を付加してください(例:〈銀のバスタードソード〉)。

魔法の武器+1

マギテック協会には、武器に魔法を施し、命中とダメージを強化する技術が伝承されています。
以下の金額を追加費用として払うことで、命中力判定に+1のボーナス修正を得、追加ダメージを+1できる魔法の武器を購入することができます。

すでに持っている武器に、この強化を施してもらうこともできますが、そのときには、1ヶ月の時間が必要です。
ただし、すでに魔法の武器であるものは、この強化を施して購入することはできません。後からの強化も不可能です。
この強化を施した武器は、名前の最後に「+1」を付加します(例:〈バスタードソード+1〉)。

妖精の武器

マギテック協会では武器に属性を与える強化を行えます。
この強化を施された武器は、魔法の武器として扱います。
購入するときの追加価格、あるいは、後にこの強化を行いたいときの価格は、以下の通りです。

この強化を施された武器は、装備者が補助動作で合い言葉を唱えることで、発生させるダメージに属性が付与されます。
与えられる属性は、「土」「水・氷」「炎」「風」「雷」のいずれかで、購入時か、強化を依頼する時に決定します。
この効果は、解除されるために設定される、別の合い言葉を唱えるまで持続します。
なお、属性を指定しないままでも、魔法の武器であることには変わりなく、「[常]通常武器無効」の能力を持つキャラクターにダメージを与えることが可能です。
この強化は、同じ武器に複数回重ねて施すことが可能で、1回ごと与えられる属性が1つずつ増えます。
合い言葉は属性ごとに異なり、すでに属性を得ている状態で、別の属性を与える合い言葉を使用すれば、新たな属性に変わります(つまり、同時に与えられる属性は1つのみに留まります)。
この強化は1回ごと、1ヶ月の加工時間が必要です。
この強化を施した武器は、「妖精(与えられる属性複数あればすべて)の」を名称の頭に付加します。
たとえば、〈妖精(炎、水・氷)のバスタードソード〉のようになります。

魔法の鎧+1

マギテック協会では鎧に魔法を施し、防護点を上昇させる強化も行っています。
以下の金額を追加費用として払うことで、防護点を+1した鎧を購入できます。
なお、これが存在するのは、鎧、すなわちカテゴリ〈非金属鎧〉〈金属鎧〉のいずれかで、カテゴリ〈盾〉は、対象外です。
すでに魔法の鎧であるものは、この強化を施して購入することはできません。
後からの強化も不可能です。

すでに持っている鎧に、この強化を施してもらうときには、マギテック協会に頼み、1ヶ月の時間が必要です。
この強化を施した鎧は、名前の最後に「+1」を付加します(例:〈チェインメイル+1〉)。

防弾加工の鎧

鎧(〈非金属鎧〉〈金属鎧〉)には、〈ガン〉をはじめとする魔法ダメージを与える射撃攻撃に対応する強化を施すことができます。
購入するときの追加価格、あるいは、後にこの強化を行いたいときの価格は、以下の通りです。

この強化を施した鎧の装備着用者は、カテゴリ〈ガン〉に分類される武器による、あるいは、〈魔力の矢/太矢〉を〈矢弾〉として使用した射撃攻撃を受けた場合、鎧の防護点分、ダメージを軽減できます。
ダメージの減点分は、その鎧が固有に持つ防護点に限られ、戦闘特技《防具習熟〇/＊＊》によるボーナスや、一時的に防護点を上昇させる効果によるものなどは加わりません。
この鎧がダメージを軽減する効果を発揮できるのは6回までです。
鎧の所持者は、幾度か使われたものについて、マギテック協会に修理(回復)を頼むこともできます。
この場合、回復したい防弾回数×250(Bランク)/500(Aランク)/1,000(Sランク)Gのお金を払わねばなりません。
修理完了までには、回復回数1回あたり1日かかります。
また、新しく強化を施すときの時間は1週間です。
この強化を施した鎧は、「防弾加工の」を名前の頭に付加します(例:〈防弾加工のチェインメイル〉)。

イグニダイト加工(武器の強化)

イグニス鉱と呼ばれる特殊な鉱物を利用し、武器の強度を限界まで増します。
この加工を施された武器は、魔法の武器として扱います。
同時に、本来の威力から+5されます。
ただし、SSランク武器は、威力は+10されます。
イグニダイト加工は、ダークドワーフと呼ばれる種族が門外不出の秘技として受け継いでいる技術であり、この強化を施してもらうには、「100点」の名誉点を費やし、ダークドワーフの鍛冶師と「顔見知り」のコネクションを持つ必要があります。
その上で、以下の金額を支払うことによって、イグニダイト加工が完成します。
加工には一週間が必要です。
前述の理由から、加工済みの武器が市販されていることはありません。

この強化を施した武器は、名前の頭に「イグニダイト製の」を付加してください(例|〈イグニダイト製のファルシオン〉)。

マナタイトの追加装甲(防具の強化)

軽く、丈夫な金属であるマナタイトを貼り付け、防具の性能を上昇させます。
この強化を施された防具は、必要筋力が3点上昇し、防護点が1点上昇します。
この強化を行えるのはカテゴリ〈金属鎧〉もしくは〈盾〉の防具に限られ、〈非金属鎧〉に施すことはできません。
すでに所持しているものを加工してもらうには1週間の時間を必要としますが、通常品にこの加工を施したものを市販品として求めることも可能です。
加工、あるいは、購入時に追加として必要な金額は以下の通りです。

この強化を施した防具は、名前の頭に「マナタイト加工の」を付加してください(例〈マナタイト加工のミスリルプレート〉)。

アビス強化

流派装備