クリスタルウィーバー
- 知能
- 命令を聞く
- 知覚
- 魔法
- 反応
- 命令による
- 言語
- なし
- 生息地
- 遺跡
- 知名度/弱点値
- 19/22
- 弱点
- 物理ダメージ+2点
- 先制値
- 18
- 移動速度
- 12(多足)/-
- 生命抵抗力
- 14 (21)
- 精神抵抗力
- 14 (21)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
牙(頭) | 14 (21) | 2d+15 | 13 (20) | 8 | 66 | - |
脚(胴体) | 13 (20) | 2d+13 | 12 (19) | 10 | 88 | - |
- 部位数
- 2(頭/胴体)
- コア部位
- 頭
特殊能力
●全身
[常]土、水・氷、炎、風無効
[常]毒、病気、精神効果無効
[常]結晶の身体
刃武器からクリティカルを受けません
[常]結晶網
自身が吐き出した結晶の糸で網を作り、それを張り巡らせて自在に移動できます。
また、結晶網の存在するエリアは「足場が悪い」ことにより、行動判定に-1のペナルティ修正を受けます。
戦闘開始時、この魔物は、「射程:自身」で「1エリア(半径6m)/空間」に結晶網を張り巡らせているものとします。
戦闘中に結晶網を解除することはできません。
この魔物のHPが「0」以下になると、1分(6ラウンド)で消滅します。
[常]限定姿勢制御
自身が生成した「結晶網」の上にいる限り、いかなる効果を受けても転倒しません。
●頭
[主]結晶網噴出/13(20)/精神抵抗力/半減
口から結晶の糸を放射状に吐き出し、対象を拘束します。
「射程/形状:2(30m)/貫通」で「2d+8」点の純エネルギー属性の魔法ダメージを与えます。
同時に、3分(18ラウンド)の問、回選力に-1のペナルティ修正を与えます。
この効果は累積し、この効果によって回避力へのペナルティ修正が-4に達した場合、対象は転倒し、移動と主動作を行えなくなります。
すべてのキャラクターは、この効果を受けている「対象:1体」(自身を含む)に対し、主動作で「網を取り除く」動作が行えます。
網を取り除く動作は「射程:接触」として扱い、1回行うことで回避力へのペナルティ修正を2回ぶん(-2まで軽減できます)。
[補]結晶化毒/13(20)/生命抵抗力/消滅
足元の結晶から結晶化する毒液を伝わせ、揮発させます。
結晶網の存在するエリアのすべてのキャラクターに「2d+6」点の属性の魔法ダメージを与え、石化進行(器用度or敏連度/-6)の効果を与えます。
この効果は1ラウンドに1回しか使用できず、また連続した手番に使用できません。
●胴体
[常]攻撃障害=+4/+4
前足が頭を護ります。
[部位:頭部]への近接攻撃・遠隔攻撃に対する回避力判定に+4のボーナス修正を得ます。
この効果は「部位:胴体]のHPが0以下になると失われます。
●限定3回攻撃
脚の近接攻撃は、異なる3体に1回ずつ行えます
[主]結晶鞠投擲/13(20)/回避カ/消滅
脚で結晶網を鞠状に丸め、投駕して攻撃します。
「射程/形状:1(10m)/射撃」で「対象:1体」に「2d+10」点の純工ネルギー属性の魔法ダメージを与えます。
この効果は連続した手番に使用できません。
戦利品
- 自動
- 結晶の網(800G/黒金A)✕1d
- 2~7
- なし
- 8~10
- 結晶毒袋(900G/赤A)
- 11~
- 硬質な結晶毒袋(4000G/赤S)
解説
概要
「結晶蜘蛛」とも呼ばれる、巨大な蜘蛛型の魔法生物です。
もともとは、魔術師などが移動先で簡易的な保管庫を構築・警備させるために作った守護者のようです。
クリスタルウィーバーは、何かを守護するために巨大な結晶の網を作り上げ、その網の上で活動します。
結晶の網を構成する1本1本の糸の太さは直径1~3cm程度です。
その結晶の網は蜘蛛の巣のような構造で編み上げられ、平面だけでなく半球状に構築することも可能です。
結晶の網は半透明のガラスのような見た目で、鋼のワイヤーのように硬くありつつも柔軟性があり、表面は滑りやく、網の上を移動しようとするものは滑って転倒する可能性があります。
クリスタルウィーバーは、この網の上でも通常どおり移動できます。
結晶の網は、クリスタルウイーバーから供給される魔力によってその形状や滑らかさを維持しているため、クリスタルウィーパーが破壊されるか、クリスタルウィーバーから100m程度も離れると、急速に劣化します。
クリスタルウィーバーは、敵を戦意喪失・弱体化させるために、細い結晶の網を噴出することもできます。
これは守護対象を覆うものほど強固なものではありませんが、動きを鈍らせるには充分な強度を持ちます。
外見的特徴
クリスタルウィーバーの体長は3m弱、8本の脚を広げるとその幅は8m程度に達します
その外見は、水晶のように半透明な、紫~黒のつややかな外骨格を持つ蜘蛛という姿です。
戦いのさなかにおいては、8つの目が仄かに赤く発光します。
結晶の網の上で微動だにせず周囲を見渡すその姿は、遠目には「巨大な水晶製の蜘蛛の影像」に見えるかもしれません。
暗所では闇に溶け込む色彩であり、逆に光を当てるとキラキラと周囲に輝きを反射する水晶のような姿となります。
生態/生息域
クリスタルウィーバーは、魔法文明時代に築かれた遺跡の奥で、何らかの「守護対象」を結晶の網で覆い、守っていることがほとんどです。
魔法生物として永遠の生命を持ち、摂食などの必要がないため、そこから動くことはまずありません。
重要な物品や施設を守る守護者であるため、これを倒せば何らかの「守護対象」が見つかるはずです。
また、その体内にある結晶生成のための構造体には希少な価値があります。
戦い方/危険度
その生態ゆえに、クリスタルウィーバーとの戦いは、結晶の網の近辺やその上で行われることになるでしょう。
つまりほとんどの場合、冒険者は不利な場所でクリスタルウィーバーと戦わざるを得ない状況になります。
結晶の網は非常に滑りやすく注意を払い続けなければならないため、冒険者は攻撃や防御はもちろん、魔法の行使にさえペナルティを被ることになります。
とはいえ飛行や浮遊していれば、結晶の網の不利を被らずにすみます。
このため遺跡の制作者が注意深い場合、クリスタルウィーバーの周囲には、飛行や浮遊の能力を持った他の魔法生物も配置されていることでしょう。
また、クリスタルウィーバー自身も、口から結晶の網を吐き出す能力を持ちます。
この網の噴出能力により冒険者を拘東し、ろくに身動きを取れない状況に追い込むことが、クリスタルウイーバーの戦いの本領です。
クリスタルウィーバーは結晶の網からほとんど離れないため、結晶の網の外側から魔法や射撃で損害を与えることが、クリスタルウィーバーへの有効な戦術となります。
過法の事件
その昔、ブルライト地方のユーシズ魔導公国近くで、魔法文明期の広大な遺跡が発見されました。
遺跡を発見した冒険者のパーティは、遺跡の最奥で待ちかまえていた巨大な水晶蜘蛛に捕らえられ、魔法使いひとりを残して全滅してしまいます。
この遺跡は発見された直後から、その近辺へ魔法生物を解き放ち始めます。
生き残りの魔法使いからの情報を得た当時の冒険者ギルドは、多数のパーティを遺跡へと送り込みましたが、いくつものパーティがクリスタルウィーバーの結晶の巣に捕らえられて全滅していきました。
最初のパーティの魔法使いと、その他の生き残りの冒険者からの情報を統合した冒険者ギルドは、遠隔攻撃に優れたパーティにクリスタルウィーバーとの戦いをゆだねることにします。
他数組の冒険者の一団が件のパーティを遺跡の最奥へ送り届け、ようやくクリスタルウィーバーは討伐されました。
討伐したクリスタルウィーバーは、遺跡の中核となる巨大な魔晶石を守護しており、この魔晶石が砕かれることで遺跡の周囲に解き放たれた魔法生物たちも、動きを止めたといいます。