アンダーテイカー
- 知能
- 人間並み
- 知覚
- 魔法
- 反応
- 敵対的
- 言語
- 魔法文明語
- 生息地
- 墓地、遺跡
- 知名度/弱点値
- 14/17
- 弱点
- 衝撃属性ダメージ+3点
- 先制値
- 16
- 移動速度
- 15/15(浮遊)
- 生命抵抗力
- 12 (19)
- 精神抵抗力
- 13 (20)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
鎌(本体) | 14 (21) | 2d+13 | 12 (19) | 8 | 69 | 20 |
体当たり(棺) | 13 (20) | 2d+9 | 11 (18) | 12 | 100 | - |
- 部位数
- 2(本体/棺)
- コア部位
- 本体
特殊能力
●全身
[常]通常武器無効
●本体
[常]魂狩り
鎌の攻撃によってHPが0以下となったキャラクターは、その生死判定において-10のペナルティ修正を受けます。
[主]呪いの魔灯/13(20)/生命抵抗力/消滅
「射程:接触」で「対象:1体」のHPを奪い取ります。
対象は「2d+8」点の魔法ダメージを受け、その適用ダメージと同じだけ、「部位:本体」のHPが回復します。
この効果は、呪い属性として扱います。
[補][準]棺を閉じる
[部位:棺]の扉を閉じ、再び使用できるようにします。
この能力は[部位:棺]の「蓋が開いている」状態を、「蓋が閉じている」状態に戻します。
この能力を使用すると[部位:本体]のMPを5点消費します。
●棺
[常]無機物の身体
刃武器から、クリティカルを受けません
[常]攻撃障害=+2・なし
棺の大きさが攻撃を妨げます
[部位:本体]は、近接攻撃に対する回避力判定に+2のボーナス修正を得ます。
[部位:棺]のHPが0以下となった場合、この能力は失われます。
[主]棺を開く/12(19)/精神抵抗力/特殊
自らの蓋を開き、中からこれまでに封じていた悪霊などを解き放ちます。
「射程/形状:1(10m)/射撃」で「対象:1エリア(半径3m)/5」に効果を与えます
能力使用時に1dし、以下の表から飛び出す悪霊の種類と効果を決定します。
効果によって抵抗の種類や効果が異なります。
この能力は一度使用すると「蓋が開いている」状態となり、[部位:本体]が「[補][準]棺を閉じる」の効果を使用し、「蓋が閉じている」状態にならなければ、再使用できません。
出目 | 飛び出す悪霊 | 抵抗 | 効果 |
1~2 | 猛る動物 | 必中 | 「2d+13」点の呪い届性の物理ダメージ。 |
3~4 | 無数の鬼火 | 半減 | 「2d+8」点の炎属性の魔法ダメージ。 |
5~6 | 呻く人々 | 消滅 | 3分(18ラウンド)の間、命中・回避魔法行使に-1のペナルティ修正。この効果は呪い属性であり、累積する(最大-4)。 |
[主]霊魂の吸収
「射程:自身」で「対象:2~3エリア(半径10m)/空問」にある死体から霊魂を棺の中に吸収します。
効果範囲内に、人族、蛮族、動物、幻獣の死体があった場合、その霊魂を棺に吸収します。
「部位:本体」は、吸収した魂1体あたり「5」点のMPを回復します。
1つの死体からは1回しか魂の吸収は行えません。
すでに魂を回収した死体が効果範囲内にあっても、影響を及ぼすことはできません。
魂の吸収を受けた死体であっても【リザレクション】は可能です。
ただし、そのときには、自動的に“穢れ”が+1点されます。
この効果は[部位:棺]が開いている状態でなければ使用できません。
戦利品
- 自動
- 動かない棺(2000G/黒白S)
- 2~7
- なし
- 8~11
- 思い出の品(1000G/白S)
- 12~
- 力を帯びた品(2000G/金白S)
解説
概要
自身も死者でありながら、霊魂を操る能力を持ったおぞましきアンデッド、それがアンダーテイカーです。
“葬儀屋”の名にふさわしく巨大な棺を携えており、そこからさまざまな霊魂を呼び出し、不可思議な術を繰り出します。
彼らは新たな死者を常に求めているため、冒険者たちを見つけたならば、自身のコレクションに加えることに躊躇いはないでしょう。
外見的特徴
巨大な棺を携えたスケルトンの姿をしています。
スケルトン部の骨は人問のものではないことがほとんどです。
角や尻尾が生えたものが多く、これらはもともと蛮族のものだったと考えられています。
棺の内部は一見空っぽに見えますが、内壁に呪文や魔法円が描かれており、入ると別の空間へと飛ばされると言われています。
その術式の効果により、さまざまな場所から呼び出された霊魂がいくつも棺とスケルトンのまわりを漂い、ぼんやりとした光源となっている姿が特徴的です。
生態/生息域
アンダーテイカーは蛮族の悪しき操霊術師が、同胞の死骸を戦力として再利用できないかと考えた際に作り出された特別なアンデッドだとされています。
そのため、術師でないにもかかわらず、限定的ながら霊魂を操る力を有しています。
行動パターンは自身を生み出した術師の命令にもよりますが、多くの場合、新たな霊魂を求めて徘徊し、生者を見つけ次第すみやかに殺害します。
そうして霊魂のコレクションを増やして力を増していくのです。
アンダーテイカーの発見例がある場所は、やはり墓地や霊園、地下の遺跡、そのほか戦場跡があります。
冒険者が魔物を滅ぼしたあとの根城や、蛮族に滅ぼされたあとの集落などにも、霊魂収集のためにうろついているアンダーテイカーを発見できるでしょう。
そういった個体を倒したならば、ひよっとすると、解放された魂のひとつから、戦場でなにが起こったかについて断片的な情報を得られるかもしれません。
戦い方/危険度
本体であるところのスケルトンは、基本的に棺を盾にして自身を守ります。
盾の素材は不明ですが、一説によると“穢れ”ある者の血を染み込ませた木材で作られているとも言われており、特に、聖なる攻撃に対しては強固な遮断性能を持ちます。
本体であるスケルトンは、棺の蓋を開閉するたびに、中からさまざまな霊魂を召喚して敵を攻撃します。
呪いによる損傷であったり、毒や病による不調、精神汚染のほか、火災により死んだ故人の念が炎を呼び起こしたり、凍死した霊魂があたりの気温をぐっと下げたりと効果は様々です。
アンダーテイカーの本体の能力は、その個体が持っている霊魂の個性によってさまざまです(このデータは一例です)。
そのため、魔物知識に長けた賢者を仲問に持つ冒険者でないかぎり、正確に見極めることが難しく、相当な苦戦を強いられることとなるでしょう。
過法の事件
その悲劇は、10人以上で編制された冒険者の一団が、同じく大所帯の蛮族一味を討伐し終えたあとに起きました。
きっかけはささいなことでした。
冒険者の全員が相当な疲労に困憊している中、戦場の煙の向こうから、1体の人影のようなものが現れたのです。
冒険者のひとりが目を凝らしている間に、他にも数体、同じような影が自分たちを囲んでいることに冒険者たちは気づきました。
それらは、大きな棺を抱えたアンデッドの集団でした。
集団といっても、せいぜい3~4体です。
上背もさほど大きくなく、凶悪な魔法を扱う様にも見えません。
10人の冒険者たちからすれば、いくら消耗しているとはいえ倒せない相手とは思えませんでした。
しかし、それらのアンデッドが棺の蓋を開くと、先ほど冒険者たちが倒したばかりの蛮族たちの死体から次々と、霊魂が立ち上って棺の内部へと吸収されていきました。
そして霊魂たちは瞬く間に、自分たちを殺した冒険者への新鮮な怨念を拠り所として現世へと立ち返り、今度は疲れを知らない思念体として、復讐を果たせる歓びに甲高い声を共鳴させたのでした-
この事件は、冒険者たちの帰りが遅いことを心配した別の冒険者たちによって、辛うじて救われた数名によって詳細が伝えられ、アンダーテイカーの恐ろしさを広めるきっかけとなりました。